釣人のルール・マナー

 日頃よりLAKE ABU アクセスサイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。
 さて、最近のアウトドアブームもあり、これまで以上に事故やマナー違反等の問題が相次ぎ、様々な立場の方々から苦情が寄せられています。また、一部の情報(SNS・動画配信サービス等)を見た方が独自の解釈により、立入禁止場所に入り検挙されたり、危険場所へ立入り自動車のパンク等によるレスキュー要請、おかっぱりによる滑落事故、ライフジャケット未着用による落水等も発生しています。
 直接、当協会が関与しない場所や内容についても、関連付けられ問題定義をされる方もいらっしゃいます。ひとたび問題が起これば、家族はもとより救助や捜索等に関わる全ての方々へ迷惑が生じ、取り返しのつかないこともあります。このような事態が続けば、更なる厳しい規制や釣人に対する偏見の目を生む要因となります。
 これ以上事態を悪化さないためにも、あえてこうした内容を掲示することとなりました。事情ご推察のうえ、あらためてルール・マナーを認識いただきますよう、お願いいたします。

寄せられた苦情・問題

禁止条件下での魚釣り

 
阿武川水系の中国電力所有ダム(佐々並ダム・生雲ダム)は私有地であり、魚釣りは禁止されています。不法侵入により検挙の対象となりますので、行わないようお願いします。
 また、阿武湖については行政及び関係先による(湖面利用規則)が定められています。

立入制限区域への進入

 
進入禁止の道や立入禁止の場所には、ゲートや標示が設置されています。安全上問題のあると判断された道や私有地等、様々なケースがあります。不法侵入に該当する場所もありますので、進入しないようお願いします。

ゴミ及び釣糸の後始末

 
釣具のパッケージや飲食のゴミ、カットした釣糸が湖面や水中に漂い、マイクロプラスチックの問題が深刻化しています。大小に関わらず、発生したゴミは必ず持ち帰るようお願いします。

エンジン船外機の使用

 

山口県内には、注意看板の掲げられたダム湖での許可なきエンジン(船外機)付きボートの航行は認められておりません。行わないようお願いします。

※菅野ダムは本対象湖です。


外来魚に対する思い


 当地域では、バス釣りをされる方以外の方はブラックバスをはじめとする外来魚に対し好意的な考えをお持ちになる方は非常に少なく、嫌悪感を抱かれる方が多くいらっしゃいます。

 阿武川ダム湖においては、貴重な野鳥や湖産の鮎が生息し時季折々に生業にされていらっしゃる方々もいらっしゃいます。そうした希少種や在来種の減少を危惧される住民や行政関係者も多くいらっしゃいます。

過去には、禁止看板を無視するかたちでエンジン付きボートによるバス釣りが横行。業界関係者等も某リザーバーという名目で特定が容易な背景を極力隠すやり方でのグレーな撮影を続け、それを理解した視聴者が訪れては問題も発生するという負の循環が続いていました。

 結果、警察の見回りを含め、救助活動も絶えない状態が長年状態化。ボート乗入れによるダム法面の崩壊・船外機の騒音や引き波・検切トレーラーの違法走行・ゴミの放置・釣具盗難・水難事故・スタックや落石で閉じ込められた車の救助・立入禁止場所の不法侵入・鮎捕獲用の網を破る等、数々の人災を抱えながら今日に至ります。

 

 「ブラックバスがいるから問題が絶えない、駆除のイベントや対応をするべき、釣人にはもうきて欲しくない、バス釣りをする者はろくでもない」などの声が今も多く投げかけられ、相互理解には程遠い状況にあります。一言で表せば、バス釣りをされる方の信用は著しく低下していると言っても過言ではありません。

 こうした背景をもとに、バス釣りという娯楽の未来は、釣人一人ひとりの行動に委ねられていると言っても過言ではありません。残念ながら問題の再発や行政財産(施設・湖面)にて定められた決め事が守られない状況が発生した場合、湖面利用そのもののあり方も変わります。 

 

 そうした声(思い)や状況下に現在の湖面利用があるということをまずは一人ひとりが理解いただくことが大切だと思っています。責任ある行動の積み重ねこそがとても大切であり、その延長線に相互理解による明るいバスフィッシングという娯楽が成り立つのではないでしょうか。

 これ以上、焼畑農業のように釣り禁止場所が増える・そもそもバスフィッシングという娯楽が継続できない社会になることを釣り人は望んではいないはずです。今からでも出来ることを一人ひとりが実践しませんか。


今までよかった・みんなやっている・注意されたことはない..  そうした認識や行動が問題視されています。
失うときは一瞬、
今一度自覚ある行動をお願いいたします。